現況測量と境界確定測量について
一言で測量をお願いします!と言われますが、ただ単に「現況測量」の場合と、「境界画定測量」で時間も費用も大きく異なります。
「現況測量」と「境界確定測量」の違いは、「現況測量」は現地にある「物」を測って測量図等を作成するのに対して、「境界確定測量」は目に見えない「境界」を測って測量図等にしなければならない点が大きな違いです。
「境界確定測量」を実施するためには、隣接土地所有者の協力が必要不可欠となります。隣接土地所有者の中には、境界の立会いに協力して頂けない方や、その土地について相続争いをしている方、所有権について係争中の方、行方不明者、認知症、知的障害者、精神障害者の方などがいる場合があります。
また、境界紛争とまではならないにしても、境界について意見の違う方などがいて、境界が合意されるまでに数年を要する案件もあります。そのため「境界確定測量」は「現況測量」とは比べものにならないくらい「時間」と「費用」が掛かります。
将来に備えて境界を確定する
将来の相続を考える場合には、土地の所有者さんが元気なうちに土地家屋調査士に依頼して「境界確定測量」を実施されることをお勧めいたします。なお不動産収入のある地主さんについては、測量に掛かった費用を経費とすることができる場合があります。また、相続が開始した後で、土地を物納するために掛かった測量費用などは、物納申請者の負担となりますのでご注意下さい。
こちらでは、土地に関連する項目をご紹介しています。
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